インタビュー
「噛める」ことが大切。そのために、お口の中全体の診断を行います。
悪化箇所だけを診るのではなく、お口の中全体の診断をして治療計画を立てることが大切です。全体の状態を見て、その場しのぎの治療ではなく、将来的なリスクを未然に予防できる治療を心がけています。また、噛み合わせや顎関節症などについても詳しく診断をし、しっかりと「噛める」お口の環境作りをサポートいたします。
中野先生がお考えになられる「なかの歯科医院」の魅力について教えて下さい。
歯一本単位ではなく、顎関節や噛み合わせまで含めた、お口の中全体の診断を行っていることです。そのために、最初の診断用のチェック項目を設けています。
お口の中の問題は、ある特定の箇所だけでなく、複数の要素が重なって発症することがあります。悪化している箇所だけを診て治療の判断をしてしまうと、再発のリスクを抑えられず、場合によっては違う問題を引き起こす原因を作りかねません。
当院では、患者さまのお悩みになっている箇所はもちろん、お口の中全体の診断をし、気付いていない問題や今後起こりうるリスクについてまでお伝えしています。未然に防ぐことができる問題もあるので、初回時にもれなく全体の診断を行っています。
噛み合わせ・顎関節症の治療を得意と伺いましたが、力を入れて学ぼうと思ったきっかけは何ですか?
顎関節症や噛み合わせについて研究されている教授に出会ったことがきっかけです。その方のお話を聞いた時に、歯の治療をするうえで欠かせないことであると感じ、それ以来、力を入れて勉強するようになりました。
噛み合わせのバランスが乱れるとどのような影響があるのでしょうか?
診査・診断では、問診・触診・聴診・X線検査など、細かく情報を集めるようにしています。さらに、顎の開閉動作や歯並びの確認まで行い、現状の把握とそこから考えられる将来的なリスクを検討していきます。
顎関節症や、より進行しますと、頭痛、肩こり、腰痛、歩行困難など全身的な問題に波及する恐れがあります。また、進行すると原因が何か分かり辛くなってもいきます。
痛みへの配慮について教えてください。
当院では麻酔時の痛みにまで配慮しています。液状の表面麻酔や電動注射器を使用して、ゆっくりと時間をかけて麻酔をすることで、痛みを軽減しながら治療を行います。器具でお口の中を触れる際は力を加減しながら処置をして、頬も強く引っ張りません。
また、キーンという音が苦手という方がいらっしゃいますので、5倍速コントラというあまり音がしない機器を用いて治療を行っています。
滅菌対策について教えてください。
治療で使用した器具は、オートクレーブを使用して高温高圧の蒸気の中で滅菌処理をしています。治療セットごとに滅菌パックに詰めて治療直前まで保管しています。また、エプロンや紙コップなどは使い捨てにして、いつでも清潔な環境で治療が行えるよう努めています。
患者さまが気持ちよく治療に臨んでいただけるよう、医療環境を整えてお待ちしております。
カウンセリングにかかる時間はどのぐらいでしょうか?
今後の展望について教えてください。
高齢化社会になっていくにつれて、いかに患者さまにかかる負担が軽減できるかが鍵になってくると考えています。歯科治療では水を多く使用するため、嚥下機能が低下してしまうご年配の方ですと、治療が負担になりかねません。そのため、丁寧な診療を行うことはこれまで通り継続し、よりスピーディーに処置を進められる状態を目指していきます。